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自動車整備士の日々の作業風景、本音等々… 整備士の日常をその視点から徒然なるままに綴る日々の記録。
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   車のメンテナンスと言うとまず頭に浮かぶのはオイル交換だろうか?…
   最もポピュラーで、誰もが最低限理解してると思われるDCF_0048.JPGメンテナンスの基本だろう。
ただ、分ってはいてもつい忘れがちになり、気付けば
1年以上も換えてないなんて事もあるのかも知れない…
では、いったい換えなければどうなるのだろうか?

春の到来で陽気につられ、遠出する機会も今後増えてくるだろう…頭の片隅にでもそっと、今回の記事を置いておくといいかも知れない。DCF_0049.JPG

画像は最近余り目にしなくなったシリンダーブロック内部のピストン頭頂部とシリンダヘッドの燃焼室側。



たまたま、エンジンのヘッドガスケット交換をする機会があったので、エンジン内部を写真に撮ってみたのだが…分るだろうか?バルブ機構全体がオイルカスに覆われて、ボルトの頭も判別出来ない状態になっている。こうなってしまうと、この後いくらオイル交換をマメにしたところで、このカスは落ちない。
ドライバーの先で削り落とすなど、物理的な方法でなければ完全に落としきれないのである。

DCF_0045.JPGそう、例えるならフライパンの外側の淵に付いたコゲに似ているだろうか。
オイルの役割を考えると、潤滑は勿論、冷却の作用もある訳で、こうなると冷却効果が落ち、益々エンジンが高温になって一層オイルカスが付着しやすくなってしまうのだ。オイル注入口を覗いて内部が見えるタイプのエンジンならば一度覗いて見るのもいいかも知れない。ご覧のような状態ならば、既に手遅れかも知れないが、直ぐにエンジンがダメになってしまう訳でも無いので、オイル交換の間隔をきちんと管理しながら大事に乗って行くしか無いのだう…ちなみにこのエンジンはヘッドガスケットの漏れによって、冷却系統にエンジンオイルが混入するというトラブルで今回修理したのだが…その原因がオイル交換の怠りによって引き起こされたのかどうかは、神のみぞ知るところだろう…
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Mr. Blue (ミスターブルー)
性別:
男性
職業:
自動車整備士
趣味:
PC、釣り、音楽鑑賞、ドライブ
自己紹介:
整備士歴20年を超えましたが、
常に修行の日々なのですね。
これでいいと言うレベルは無くて
経験も全て過去の物になります。
失敗から学ぶ事も多く正反対
の事が正しかったりする世界です。
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